ある種のヴィンテージハイエンドの頂!
マークレビンソン No.20.5L、
WBT端子交換&リフレッシュ整備~ご納品
1970年代のハイエンドオーディオ黎明期から続く、
マークレビンソンNo.20.5Lのオーバーホール整備。
1970年代忽然と登場した感があるMark Levinson ML2Lモノラルパワーアンプ。
秋葉原のラジオ会館で初めて見た時は過去に見た事のない無骨さと機能美?
みたいなものを感じさせ、無言の迫力があったように思います。
機能をデザインしたようなソリッドなイメージ・・・
当時はカカクとかは気にもなりません……..
10代後半の学生にとって、入手できるような
気配すらない、そんな凛とした佇まいがありました。
たしかウッドケースに入ったLNP2も鎮座してましたね。
パラゴンとかアルテックA5とか、JBL4345とかも。
秋葉原がまだオーディオの街として全国からオーディオ好きが集まる
熱気みたいなものが立ち込めていた季節だろうか。。。
先日1年ぶりぐらいに秋葉原へ訪れ、ダイナミックオーディオ5555の
柴田さんところへ寄らせて頂いた時、ふと若い頃を思い出した。
2020年代のオーディオもスゴイので後日BLOGにしたいと思います^^
さて、、、Mark Levinson No.20.5L、ワンオーナーで元箱が
揃った大切にされていた個体。
ヒートシンクにも過酷な状態で酷使された痕跡がない綺麗さ。
こういう個体は内部基板の状態も必ず良い!
出力段があるヒートシンクが白く焼けている場合は必ず内部の状況も厳しく、
過去にトランジスタなどがパラパラと交換されている個体が多い。。
今回ご購入頂くお客様の要望からフィッシャー端子から
ユニバーサルなスピーカー端子へ交換。
基板直付けになるため端子が限られます。今回もWBT端子へ交換。
(ドイツ WBT-0702 定価47,300円)
この端子へ交換する事でYラグやバナナ端子が使用できるため、
スピーカーケーブルの範囲がぐっと広がりますね。
たしかに純正ではなくなりますが、フィッシャーアタッチメントを
スピーカーケーブルに半田付けし、フィッシャー端子に入れる事を考えると
悪くない選択かと思います。
WBT端子へ交換する場合リアパネルやオーディオボードを分解する必要があります。
基板へ直に取り付けられたFischer端子を外し交換。けっこう大変な作業となります。
OL-1基板を取り外し劣化部品(赤印)を交換します。
真ん中の半田盛部がスピーカー端子部です(基板の劣化などはありません)。
すべてのオーディオボードの消耗部品を交換しました。
コンデンサは若干膨れていました。
この2日のランニングテストも問題なく、
フレッシュな良い状態になったと思います。
Mark Levinson のA級パワーアンプは1台あたり約400ワットの
消費電力になるため、5月頃~10月の気温が高くなる季節の
放熱は十分留意頂く必要があります。