人生のキラーコンテンツになるか?NAGRA CDC【USED】

 男の一生モノ、NAGRA CDC CD Player

人生のキラーコンテンツ、NAGRA CDCはキラりとヒカるオーディオガジェット。

NAGRA Audio FacebooK photo

PHOTO by NAGRA Audio Facebookから

なんとなく、そのモノが放つ独特の存在感というのがあって、それは何処からやってくるんだろう?と思うことがありませんか?

街中でふと見かけ目が留まるお店の入り口。何を売っているか、どんな人達が商っているか、わからないけど興味を惹かれる。人もそうかもしれません(笑)はじめはわからないけど「何かに惹かれる」「何か気にかかる」みたいな部分。

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NAGRAの機器もそうした一つで、人によっては音を聴かない内から気になるプロダクト。ナグラCDCは1年に1度ほどのペースで入荷していますが、入荷するとよく目に入る場所に置きたくなりますね。

小さいのに妙な存在感がある。造形からくるもの、ブランドの歴史から感じるもの、手触り、質感など……..いろんな記号が混ざった複雑系の魅力。さらにオーディオの場合はその機器から聴こえるだろうサウンドに思い馳せる。

【中古ナグラCDプレーヤー】アウトプットレベル可変・Nagra CDC CD Player

【中古ナグラCDプレーヤー】アウトプットレベル可変・Nagra CDC CD Player

NAGRA CDCを初めて聴いたのは2011年の秋頃だったか。当時僕自身が悪戦苦闘さらに悶絶していた英国のVITAVOX CN191のデジタルプレーヤー探しの旅。

リビングにヴィンテージサイドボードと小さなパワーアンプ、オールコーナーホーンスピーカーという組み合わせ。ときにGENELECの大型パワードモニターを持ち込んで、バイタが正しい方向かどうかを検聴したりと今思えばなかなかに苦しいオーディオライフ(笑)

Vitavox CN191 JBL Hartsfield ハーツフィールド

USED VITAVOX CN191(こんな感じですね)

当時は自分で作った音楽専用パソコンでのネットワークオーディオ、CD盤は毎月50枚~60枚ほど購入していたのでタフで音が素直なCDプレーヤーを探していた頃。DCSやLINNやSTUDER、GOLDMUND、Mark Levinsonなどをいろいろ聴いて選んだのがNAGRA CDC。それまでかなりのCDプレーヤーを入手したと思います。

【中古ナグラCDプレーヤー】Nagra CDC CD Player

【中古ナグラCDプレーヤー】Nagra CDC CD Player

NAGRAのデザインはとてもズルくて、ひとたび操作し始めると指と頭になじみ、指で触れる重さや軽さ、灯り、動き、ドロワーが出入りする音など人間の五感に訴えてくる。ちなみにCDのプレイやストップは一つのダイヤルだけの操作になる。

Nagra-cdc CDプレイヤー(宇宙軍事関連部品が多数使用されたプリ機能付) ナグラ 中古 CDプレイヤー

1980年代から90年代の英国QUADの66シリーズなどもリモコンではあるけど、ミニマムな操作性で音楽を楽しめる機械に。サイズもNAGRA CDCと同程度だったと思う。そしてリビングに合う。

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NAGRAの場合は80年代のQUADよりオーディオライクであるけれど。

【中古ナグラCDプレーヤー】Nagra CDC CD Player

【中古ナグラCDプレーヤー】Nagra CDC CD Player 電源ユニット別

音楽を、Living空間で楽しむオブジェとしてのNAGRA。

NAGRAのデザインはメカメカしいのでリビングでは違和感があるかしれない。でもそんな事は心配しないでいい。NAGRAプロダクトは日本国内で新品で入手できる高品質と言われるイタリア製や国産家具の素材感やデザインに一歩も引かないクオリティがあるので大丈夫。逆にその違和感やデザインのギャップがアクセントになるだけの懐があると思う。

リビングで楽しむオーディオとしてNAGRAクラシックラインはカッコいい。大げさなギミックもなく、音がするっとイイ。オペラとかを聴くとゾクッとする。深夜にマーラーのシンフォニーを聴いてもいい。演者がそっと並ぶ。NAGRA PMAやMSAなどとCDCだけでほぼある水準のサウンドになってしまうマジック。音楽のコードのながれや複雑なハーモニーに対する分解能が高い。部屋とスピーカーの相性を調整していけば、オーディオ的水準も相当に高いレベルになってしまう。

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NAGRAをインテリアのオブジェの一部として置けて、好きなサウンドが楽しめれば、とても楽しい「Music of Life」を奏でる機器となるんだろうと思う。

NAGRA(ナグラ)PMA モノラル・パワーアンプ

NAGRA(ナグラ)PMA モノラル・パワーアンプ

で、NAGRA CDCをどう鳴らすか、楽しみ尽くすか?

NAGRA CDCを甲府ANNEXに持ち込みJBL Hartsfieldと組み合わせる。ちなみに甲府ANNEXは”オーディオ店”の機能もあるスペースという位置づけ。

プリアンプは敢えて使わずCDCのボリュームを使う(プリアンプを使う場合はMAXにしておく)。パワーアンプは真空管アンプのMcIntosh MC30パワーアンプでハーツフィールドを鳴らす。スピーカーは約10メートルほどの壁面の両端で精緻に調整して、演奏者をできるだけリアルサイズで浮かび上がるようにしたいかな。

たまに Thiel CS5にも繋いでオーディオ的快感にも浸り尽くす。甲府ANNEXでThiel CS5のセッティングを追い込むと下の写真のようになる。

 Thiel CS5のセットアップ

Thiel CS5のセットアップ

Thiel CS5本体は後ろの壁から3.5メートル離し、横壁から各々2メートル離す。聴き手からスピーカーまでの距離は約2.8メートル。ちょっと大げさなほど後ろ壁と離れてますが、ズリズリさせながら何度も聴きながらセットした位置!左右レーザー光で位置決め。

後壁はセンター定位を考慮した拡散形状なのでフラットな壁だともっと必要かもしれません。これでスピーカーが消えてなくなりサウンドステージの奥行きは壁を突き抜けるようなイメージ。いろんなセッティングを試した結果。プリアンプやパワーアンプ、ケーブル類の選択も含めてJBL Hartsfieldのセッティングとは真逆ですね。

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ホントはこうした機器のセッティングよりも先に何もせずに聴き入る時間を数時間みつけたいもの。触れる機器はごく僅かで聴き終えたら、彼女や奥さんと美味しいものを食べに行く。もしくはLIVEへ出かけるのもいいかもしれない。その場所に気のおける知り合いや友人達が居るとなお楽しい。もちろんオーディオ仲間でもいい!

そうした時間とオーディオを楽しんだら東京へ戻る。

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こうした事をご自分の部屋だけで楽しまれてもいいと思います。場所の移動はフィルターの一つに過ぎません、切替え方は人それぞれですし。

楽しみの連鎖がどれだけ広がっていくかが「一生モノ」にはあるのかもしれません。NAGRA CDCじゃなくても良く出来たオーディオ機器は日常の切替えスイッチやキラーコンテンツ(リンク点)となっていきます。

もっと言えば人の情熱や英知、創造力で出来たモノやプロダクトはそれだけで非日常を内包しているという事でしょうか。だから目先のハンパなモノでは駄目……モノの存在感とはそのモノを造った人達の意志を感じるからから存在感があるんだと思います。
まあ、現実はいつもすぐそばにあるから多少贅沢なモノやコトは許したい(笑)

ちなみに今はモノ消費からコト消費へ、という見方もありますが、消費は言葉通り費やして消えていくモノゴト。良い道具(モノ)は、単なるコトが素晴らしいモノゴトへとリンクしていきます。

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男の一生モノって、そのモノで完結するわけじゃなくて、それらを選ぶ知識や経験を通じて、自由に満ち充ちて生きる、ってコト。そして誰かの一生モノ&コトともリンクしていくことで楽しみも深みも増していくんだと想像します。

・・・でも、ナカナカ想像通りにはいかないんですよね、音も人生とやらも(苦笑)

NAGRA CDCについてのレビューがこうなるコトも不思議な機械。


Audio Dripper COO 清田 亮一

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