ALTEC A5の入り口となる、
STUDER A730のレストア&UPグレード。
Billie Holidayを聴くためのデジタルツール、だけではなく。
Billie Holidayを聴くために。ギャラリー「たまき」様が選んだALTEC A5。
ALTEC A5(整備済)を別途オーダーを頂いたお客様のSTUDER A730の整備作業。デジタルディスクで古いモノラル音源を鳴らすのはムツカしい事。その理由はプレーヤー側にあるというより、CD盤の質にある事が多々。アナログ録音の各CHマスターテープからではなく、マスタリング済みのアナログテープをからリマスタリングしCDにするケースがあったり。オリジナルマスター音源の劣化からリミックスしマスタリングする事もあるため、オリジナルマスターのアナログレコード盤が良い、というケースもあります。マスタリングもアナログリスターやデジタルリマスターなど手法も様々。
STUDER A730 整備前基板
下記はリニアモーターを使ったPHILIPS CDM3のドライブメカです。PHILIPS CDM1MK2以降のメカではダイキャストメカでヘビーデューティーな造りです。
今回は古い音源も聴かれるため、PHILIPSのオペアンプも選択。BurrBrown製だけが絶対に良いとは限りません。PHILIPSオペアンプでもSTUDER A730に搭載されているオペアンプの10倍以上のコスト。
上部で約100個ほどの劣化部品となります。これからか調整と測定、再調整というながれとなります。リクエストはビリー・ホリディがそこで唄っているようなSTUDER A730という事ですが、もちろん他の音源も断然良く鳴る事、STUDER CDSのトーン&マナーから乖離したサウンドにはしません。
しかし、古い音源を”らしく”鳴らすのはムツカしい……
2017.9.12
STUDER A730とALTEC A5をご購入頂いたお客様から
ALTEC A5とSTUDER A730(ご購入&レストア)をご納品させて頂いたお客様の書斎&専用ルーム。リスニングエリアである机とALTEC A5の距離は、1940年代ALTEC Lansing社、ジム・ランが想定した距離ではないかもしれませんが、深夜でも古いボーカルが愉しめるシステムとして鳴り始めたようです。
部屋も出来上がり、待望のスチューダ―を繋ぎ
オーディオをセットしました。
ビリーホリデーの晩年の息遣いが聞こえてくるようです。
まだ調整しますのでもっと良くなるでしょう。
ステップアップトランス、ウェスタンのスピーカーコード、
同RCAケーブルなど揃えました。
低音とボーカルのバランスも良くなりました。
毎日が充実しています。
ありがとうございました!ALTEC A5の1505Bをマウントしたシステムは、
タイヘンだと思いますが、数か月後はもっともっと良く鳴っている事と思います。
Audio Dripper TOKYO seida