cello-STUDER-krellなどオーバーホール整備
ヴィンテージ・ハイエンドオーディオのオーバーホール整備
ここ1カ月ほど、ハイエンド機器のオーバーホール整備・修理ご依頼がひじょうに多いですね~
ご依頼誠にありがとうございます!
ざっくり挙げさせて頂くとcello AUDIO PALETTE×2、cello AUDIO SUITE、cello Encore 1MΩ L、
cello Encore PRE×3 、cello R-DAC×2、cello Encore MONO ×2、cello PERFORMANCE、
JC1-DC、ML-1L×2、ML-7L、Mark Levinson No.32L、Mark Levinson LNP2L、KRELL KSA50、
KRELL KSA100、WADIA WT2000S、WADIA 850、LINN SONDEK CD12 、STUDER A727、KRELL MD1,
METRONOME TECHNOLOGIE T1 Sig、バークレイX1 etc…….など30台以上??
修理~オーバーホール整備~レストア整備などになります。
いずれも難しいですが、、、特に困難でハマる系統はヴィンテージ系のCDプレーヤーで
その理由は異なる構成パートが多く、CD盤の読取部:ドライブメカ、さらにドライブメカ制御基板、
デジタルtoアナログ変換部、アナログ出力部、電源部、トレイ関連の稼働機構、表示部など
いくつもの異なる分野の集合体のため難しい・・・・・
しかもデジタル系の部品供給がほぼなかったり、OEMで製造されたような粗悪部品も多かったりするので
まあ、、大変です^^;;; もちろん代理店様でも部品がない状況。。
中でも1990年代のCDプレーヤーとなると既に30年程となるため、当時の部品がコストをふんだんにかけて
良かったとしてもその部品が入手不可という場合が出てきています。。
また依頼でお断りするパターンで多い修理のご依頼は、某オークションで綺麗な写真を見て、
落札し、壊れたご依頼も多いのですが、この手のモノの”修理のみ”はほぼ行いません。
整備済みでも2通りあって、、内部がヘンテコなものが多く価格と中身の剥離が凄すぎですw
製造から20年経たオーディオ機器で「通電OK」「通常動作します」「保証は7日」って
リスクだけ買う事になりますよねw
僕らはほぼほぼ部品取りマーケットとして捉えています・・・
ちなみに自動車事業部で扱う20年以上前のクルマです。。
ロータスの脚周りはアルミのAアームなどですがほぼ錆がない状態です!
中身も美しく正統かと思います
ハイエンド・プリアンプも20年以上経過し、常時電源ON環境などの場合は
電源部のブロックコンデンサはかなり消耗しています。
・・・不思議なコトに”過去整備済み”で入荷してくるハイエンド機でも重要な電源部の部品は
消耗したまま未交換の機器がひじょうに多いです。。
もしかしてその理由が『音が変わるから・・』だとしたらあまりにヤバいですw
音楽信号が通過するバランス回路の小さな部品はまるで傾向がちがう部品になってたりします。
コレ、聴き比べるとわかります。
またオリジナル信仰みたいなのものでもあるのか、液漏れ破損していてもオリジナルがいいという・・・
摩訶不思議な状況。。消耗品は交換しないと本領も発揮しないし、音云々の前に危ない・・・
たしかにオリジナル部品は正しいのですが、既に廃番になっているものも多数で、
電解液が漏れて基板に達している場合も多数あり、このようなケースでは入手可能な現代の部品に
交換する事はマストです。
例えば音源を製作するマスタリングスタジオの機器の多くは2、3、5、10年など、
一定期間で整備を行っています。1970年代等のヴィンテージのマイクプリなどもあるので
オリジナル部品というよりその機器のサウンドをスポイルしない部品選定が重要になっていて、
そこがその同じ機器でも多数の音を知っていて、まとめ方のセンスでもあり”腕”かと思います。
音楽信号が通過する電解コンデンサなどはサウンドの厚みやニュアンスなどにも影響を及ぶので重要です。
・・・ハイエンドオーディオ機器が一番売れた1980年代~90年代にかけて採用された
あるコンデンサメーカーの製品は経年で電解液がか必ず漏れて基板にも損傷を及ぼすモノもありました。
先日テレビ番組から聞こえてきた……..
『幸せの証しとは、
古いモノが残っている』
だそうです。誰かが使い紡ぐようなイメージでしょうか。
コロナ禍が一段落した今でもオーバーホール整備や修理が多い状況かと思います。
ゴールデンウィークですが淡々と仕事をさせて頂き感謝至極です。
AudioDripper