Mark Levinson LNP-2L 初期の
オーバーホール整備、外側も内部も。
Mark Levinson LNP-2L最初期、初期、中期・・・・などがある中で
言うところの初期モデルのレビンソンLNP2Lプリアンプ。
![Mark Levinson LNP-2L|オーバーホール外観&内部](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/03/Mark-Levinson-LNP-2L-Overhaul-.jpg)
Mark Levinson LNP-2L|オーバーホール外観&内部
入荷した当初のMark Levinson LNP-2Lプリアンプ初期のサウンド。
入荷時に前オーナーが整備済で無傷の初期LNP2Lという概要。動作テストでもガリもなく一連のファンクションなども問題ない個体。ウッドケースは後期型が付属していました(初期版も在庫あります)。外観は年相応のヤレがありましたが、かなり美しい状態にまでなったと思います。実は前面よりもリアパネル、特にXLR端子を研磨し新品同様になってます。
さて動作テストですが、天板を開けて内部確認をした辺りから嫌な予感・・・・音を出した瞬間から、今イチでした。LNP2Lの好きじゃないパターンのサウンド。古臭く感じるサウンドと言うか。ヌケが悪く薄い感じ・・正直最初はあまり期待していません。やはり40年以上経た電子機器なりのものです。整備済みだったとしても・・・(後日、オーバーホール後に甦ります!)
![Mark Levinson LNP-2L](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/04/Mark-Levinson-LNP-2L-tenita.jpg)
Mark Levinson LNP-2L 初期 RF正規品(ウッドケース付属)
Mark Levinson LNP-2Lの状態。
写真ではわかりにくいですが、本来セラミックコンデンサである部分が電解コンデンサになっていました。Mark Levinson LNP-2Lではモジュールの差異が語られますが、モデルによって基板や回路、使用部品、電源ユニットなどの多くが変わってきますので、そう単純ではありません。さらに修理履歴や国内では高温多湿による劣化進行度が個体毎に相当ちがいます。40年の時間経過は同じ製品でもまったく異なってきます。人間の身体(健康)も食事や環境で大きく変わる事と同じでしょうか。。。
![Mark Levinson LNP-2L初期|本体上側内部](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/03/Mark-Levinson-LNP-2L-naibu.jpg)
Mark Levinson LNP-2L初期|本体上側内部
整備前の状態です。オペアンプと可変抵抗器の近くにある電解コンデンサなど他9個を交換。下記では本来セラミックコンデンサが使用されていますので純正に準じてセラミックコンデンサへ交換。
![Mark Levinson LNP-2L初期|本体上側内部の拡大](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/03/ed397b30e17a57762b2398c66b5cc496-1.jpg)
Mark Levinson LNP-2L初期|本体上側内部の拡大
下記はSpectrol製の左右独立2連ボリュームの分解写真です。当時は軍事用や航空用途の巻線抵抗です。Mark Levinson LNP-2Lでは左右のインプットボリュームにも使われています。現在ではVishaySpectrol製となります。ちなみにLNCなどのクロスデバイダーはBourns Inc.製となります。
![Spectrol製ボリュームの分解清掃](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/03/a6255cce7fa1907afdc6b4f85c789675.jpg)
Spectrol・スペクトロール製ボリュームの分解清掃(3個ともオーバーホール)
![Mark Levinson LNP-2L|メーターも清掃](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/04/72775a03db6cc2b6b3c7a59293207f9a.jpg)
Mark Levinson LNP-2L|メーターも清掃
Mark Levinson LNP-2L初期のパワーサプライはPLS150です。スイッチ(ブレーカー)がないものです。下の写真は整備前で日本ケミコンの電解コンデンサへ交換されています。極性間違いもあるようです。。SPRAGUEの4700μFは2本とも交換されていません。
![Mark Levinson LNP-2L|PLS150のオーバーホール](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/04/910c294e5d599c2e6e69aae4feeff935.jpg)
Mark Levinson LNP-2L|PLS150整備前
![Mark Levinson LNP-2L|PLS150整備後](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/04/c7a61103c5b0f17977cfcddf20397612.jpg)
Mark Levinson LNP-2L|PLS150整備後
SPRAGUE製コンデンサへ交換。フレッシュなパワーサプライとなりました。ちなみにPLS-150はブレーカースイッチがなくACケーブルの抜き差しがON/OFFになります。
Mark Levinson LNP-2Lのリアパネルは悲しい状態の個体が多くありますが、ほぼ新品同様の状態です!端子類も研磨してあります。
![Mark Levinson LNP-2L|リアパネル](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/04/Mark-Levinson-LNP-2L-Overhaul.jpg)
Mark Levinson LNP-2L|リアパネル
![Mark Levinson LNP-2L|リアパネル XLR端子の研磨](https://audiodripper.jp/wp-content/uploads/2020/04/Mark-Levinson-LNP-2L-Overhaul-used.jpg)
Mark Levinson LNP-2L|リアパネル XLR端子の研磨
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