used middle range preamp Listen View
秋のプリアンプ7機種 ヒアリング!Listen View
秋?のミドルレンジクラスのプリアンプ&コントロールアンプListen View
8月から9月が終わる今もまだ暑い山梨県甲府ですが、夏はおよそ1か月近く休んだ^^:
この暑い時期のほとんどは富士スピードウェイの本コースやショートコース、山梨スポーツランドで
自動車事業の試走などをやってました!
ハッチバック車やミッドシップ、RR車両などのテスト走行&パーツ開発のため!
半分はサーキット走行の面白さがあるのだけど、各車両の違いがとても面白い。
富士スピードウェイでは最高速280キロを超えるクルマもあるのでブレーキが純正だと厳しく
20回のアタックでパッドセンサーが溶けたクルマもあった。
各々得意不得意やコースやタイヤとの相性などここああすればもっといいのに….など
クルマをサーキットで走らせる事と、
実はオーディオとの相似性がとてもあることに気づく!!
クルマもオーディオも要素技術の集合体であり、エンジンとミッションの役割は別で
ボディ剛性やサスペンション機構も別。なんともオーディオとよく似ているのだ!
速さや安全性の確立とサウンドの良さや好みの追求はそう遠くない気がする。
さてやっと本題の『ミドルレンジプリアンプのListen View』!
ミドルレンジと表しましたが、これぐらいのプリアンプだとオーディオを愉しむ幅が
広がるだろうなと思うレンジのプリアンプ達。
7機種×4枚の試聴盤を半日で聴いているのざっくりとした印象になるがご了承を^^
CDプレーヤーはSTUDER D731 tuned 、スピーカーはあえてJBL DD55000。
パワーアンプはLINN TWINというラインナップ。
【試聴したディスク4枚】
●Bobo Stenson / Trio Contra la indecision / ECM
⇒AudioDripper甲府で寺島靖国氏とJAZZ JAPAN誌のECMエンジニアの音の違い特集で試聴した盤。
エンジニアはステファノ・アメリオ。
●ホット・リップス / 門あさ美 / YAMAHA
⇒1982年のJポップ盤で松岡直也氏がサウンドプロデュース。サウンドの加工などの処理がどうか?
80年代を感じさせるリマスタリング盤 。
●Elina Garanca / Bel Canto / Grammophon
⇒プリアンプ試聴の際に入れる盤で声の質感やオケの対比、パースなどに注目。
ヨーロッパ特有の薫りも。
●Oistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipel Recrods
⇒1949年録音の時代感やユダヤ系ウクライナ人David Oistrakhのヴァイオリンがどう表現されるか、
伴奏のピアノとの雰囲気など。
試聴時に良かった盤はプリアンプ一緒に写真を撮った。
PASS Labs X1プリアンプ【凝縮感&躍動感】
PASS LABS X1 PREAMPは独特なリモコン操作感でボリュームアップダウンでカチカチと音がでる。
総じてゲインが高いプリアンプ。Bobo Stenson / Trio Contra la indecision / ECM は
2トラック目の中心に試聴。ピラミッド型の展開で奥行方向へも良く広がる。
エア感も綺麗に出ている。ベースが太い!この盤はシンバルに特徴があるが特に際立った表現はなし。。。
80年代JPOP、ホット・リップス / 門あさ美はリマスタリング盤でエフェクトなどの加工に
特徴がある盤だと思うけど、、、上手い表現!太いベードラと相まって80年代JPOP感がよく出ている。
歌謡曲っぽさがうまくまとまっている。
Elina Garanca / Bel Canto / Grammophonイタリアオペラの色気や雰囲気に乏しい?
モノトーンな感じ。とメモ
Oistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipel は1949年の録音年代より、
新しい録音に感じる。エネルギッシュに音が前に出てくるので暗さが漂わない。
PASS LABS X1 プリアンプはJAZZ系やPOPS系ボーカルソースにはコスパが高いプリアンプでしょう!
もっとジャズらしいソースがあっても良かったかも。
Mark Levinson No.523 プリアンプ これは最適解なのか?破綻のなきサウンド
Mark Levinson No.523は全プリアンプを通じて一番精緻な表現だったような印象。
Bobo Stenson / Trio Contra la indecision / ECM はステファノ・アメリオらしい
エンジニアリングで繊細で細かく、響きも余韻もあって素晴らしい。
アルコや指の差がダイナミック。知ってる人なら誰が聴いてもECMらしいと感じるのでは?
ホット・リップス / 門あさ美 / YAMAHAは当時のエフェクトの粗を全て出してしまったような・・・
「聴く」には厳しいプロダクトでサウンドの加工感を感じさせてしまう。
・・・・本来はこう聴こえてもしょうがないかも・・・
イタリアオペラのElina Garanca / Bel Canto / Grammophonは一言目に『ソノリティ!』と。
奥行や高さなど立体感が印象的。和音の切なさもあり!色っぽさや濃厚さよりも
サウンドステージの精度に耳がいく感じ。
Oistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipelは、録音された時代をどう感じるか?
ステージ感やピアノとの関係は秀逸!!作品全体が洗練されている。
Mark Levinson No.523はプロダクトの状態をよく伝えてくれるプリアンプだと感じる。
ってことはシステムの状態によっても聴こえ方が変わってくると思われる。
俯瞰的な表現というかあえて個性を隠しソースに忠実であろうとしている感じだろうか。
実は以前はあまり好きじゃなかったけど、試聴時にリファレンス的に鳴らしているうちに
最近はけっこう信頼しているプリアンプとなってきたのがNo.532だったりする。
Mark Levinson No.26SL やっぱり厚めで熱目!
次に80年代登場のMark Levinson No.26SLプリアンプ。
ML6やJC2,ML1ほどではないが、、今聴くと総じてゲインが高くエネルギッシュ。
今回ヒアリングして久しぶりにNo.26SLの個性&良さを感じる事ができたと思う。
かなり聴き応えがあったプリアンプ。
入力接続はXLR⇒RCAケーブル+LEMO変換アダプター。
特に良かったのがBobo Stenson / Trio Contra la indecision / ECM の2トラック目。
メモには『勢いと繊細さダイナミズム!THE ECM、クール!』とメモ。ECMはかなり良い!
写真を撮り忘れましたが、ダークにいかないECM盤との相性はアリ!
この盤はシンバルの叩き方、シンバルの種類など全てカウントした盤で、
寺島靖国氏ともかなり突っ込んで試聴した盤。それで「THE ECM」という印象は凄し。
次に80年代JPOPのホット・リップス / 門あさ美 / YAMAHAは『まともに聴ける!』とメモ。
もしかして作り手の意図よりも良い出来?とメモ。そして門あさ美、特有の声の甘さがでる。
プリアンプとの年代も関係してるか????
Elina Garanca / Bel Canto / Grammophonのイタリオペラはサウンドが前に出てくる。相性が悪いのかな??
Oistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipel 良いけど、、、
サウンドが前に出てくる。。。。。
今回のセット(特にJBLだと)クラシックソースとの相性が厳しいのかも
最後に「SL、いいね」とメモしてましたw
NAGRA PL-L preamp ヨーロッパの薫
スイスメイドのNAGRA PL-L プリアンプ。もしかすると今回一番評価を高くしたプリアンプかも…..
ステファノ・アメリオのサウンドを代表するBobo Stenson / Trio Contra la indecision / ECM盤
『ベスト!!!』『音に羽と重さを感じる』、『空気が振動する事で音楽を創造した人に感動』etc..
まあ絶賛なのかも・・・
音楽の構造と力の美しさを感じる秀逸さ。作り手が音楽を愛しているのか、
プロダクトへ対するナグラの凄みすら感じるPL-Lプリアンプ。
パワーアンプのLINN TWINNとの相性が良いのか?かなり鳴りが良い!ベースも強く、音楽が有機的!
続くホット・リップス / 門あさ美 / YAMAHA 80年代ジャパンPOPSは「声」に2重丸。
高さを感じるエア感があっておそらくこの時代にはない概念のはず!?
イタリアオペラ盤Elina Garanca / Bel Canto / Grammophonは品位が薫り、
声が内向きにパワーが漲るとメモ。声が前にこなkて奥へ引き込んでくるような
魅惑でオケとの対比も自然。音数は多くはないがソノリティが高い質感!
これも写真を撮ってました^^
ユダヤ系ウクライナ人、1949年録音の
Oistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipelは
『最高❕❕』とメモ。年代観と艶やかさ、品格とも申し分なし、この盤も撮ってました。
ナグラのプリアンプ….トランスを介さない分ストレートな感じがして
ダイナミズムもあるような気がするのは僕だけか??
相対的にとても印象を上げたプリアンプの一台。
CELLO ENCORE 1MΩL Anniversary edition プリアンプ エネルギーとは、これでしょ!
ECM盤との相性は抜群!『パーフェクト。』とメモ。ダイナミズムとシズル感が両立!
シンバルの質感やグルーヴ感も良き!ピアノにグランドのボディを感じさせるタッチ。
写真は忘れてましたが、間違いなく今回のベストなプレイの筆頭。
ちなみにナグラと比較した場合、celloの方が熱さを感じる演奏になってる雰囲気。
CELLO ENCORE 1MΩL Anniversary edition プリアンプは置いた時のアピールも凄み……
JPOPのホット・リップス / 門あさ美 / YAMAHAはエコー感が人工的で
プロダクトの悪い部分が目立つ。。。
イタリア Elina Garanca / Bel Canto / Grammophonは艶っぽさと高さがとても出る!
エネルギー感があるのでゲインを低めにセット。
・・・若干だけど表現に”古さ”があるのかも、とメモ。
古さというのは音の塊感で柔らかくホグレてないとも感じる部分。
実際には通電時間やパワーアンプなどとの相性も関係するのでここでは突っ込まない。
ちなみに接続はFischerバランス接続。
1949年録音のOistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipelのメモを記載すると、
『泣ける』『胸が熱くなる』『空気が変わる』『これがJBL?』などななど…..
1949年のオイストラフのヴァイオリンの魂はこれだろうと思わせる説得力と芯があった。
ヴァイオリンを狭い部屋で近くで聴くと激しくダイナミックな楽器であることを思い起こさせる。
とは言えCELLO ENCORE 1MΩL Anniversary edition プリアンプ×LINN TWINパワーアンプとの
相性がいいかは?とも書いてました。
Mark Levinson No.38Lプリアンプ やっぱりハイコスパ!
今回のヒアリングしたプリアンプの中でUSEDプライスが一番お得なのがこの38Lですが、
やっぱり御得だと思ふ!僕個人ではこれとCDプレーヤーの390SLなどのセットは好きだけど。。。
さてECM盤Bobo Stenson / Trio Contra la indecision は暗さがちゃんと出て音離れも良いサウンド。
中庸ともメモしたが破綻するところがなく個性を出さない良さがあると感じる。
ホット・リップス / 門あさ美 / YAMAHAは声が固い??とメモ。
Elina Garanca / Bel Canto / Grammophonは 何もメモなし。。
Oistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipelは
いい!とメモ。さらに立体感はあまりないが音色が良い。1949年の複雑な人生を表現する
プリアンプはそう多くないので、ホントハイコスパなプリアンプかと思う。
LINN klimax kontrol SE 音楽の下邊か?
はじめにCELLO ENCORE 1MΩL Anniversary edition プリアンプやPASS LABS X1 PREAMPとは
逆とメモしたLINN klimax kontrol SE。
Bobo Stenson / Trio Contra la indecision / ECM はLINNとの相性は良い…..静謐で清々しいサウンド。
シンバルに羽とメモ。筋肉質で細身ではあるがアルコなどの自然感もあり!
そして意外や今回の盤で一番表現が難しいのでは?思っていた
ホット・リップス / 門あさ美 / YAMAHAのベストはLINNでした!
声の若色っぽさや艶感、立体感など素晴らしい出来!このリマスタリング盤の加工気味なことを
一切よせつけず、クオリティ感すら感じる出来に変換するところは驚き!
JPOPとLINN klimax kontrol SEの相性が良いのか?不思議ではある。
ちなみに門あさ美さんの声、日本人女子ボーカルの中では一番好きかもww
プロダクトの出来が古いのが難点だけど純正カーオーディオなどで聴くと良き!
ヨーロッパのサウンド、イタリアオペラElina Garanca / Bel Canto / Grammophonは声が奥に広がる、
サウンドステージに奥行きあり!しかし音数は少なく整理しているのか?それでも良い!
1949年録音のOistrakh Golovanov /Oistrakh plays Mozalt&Beethoven /Arcbipelは
不思議と「ベスト!ちょっと新しいけど」とメモ。サウンドステージの高さやピアノとの距離・関係は
世界観に没頭できるほど。
写真を撮り忘れましたが、オイストラフの難しい盤がLINN klimax kontrol SEが良かったことにホッと。
パワーアンプもLINNなので相性が良かったのか?
僕個人的にも初期LINN klimax kontrol を鳴らしているため一安心。
ざっとですが今回、久しぶりに半日かけてプリアンプを聴くことはとても楽しく、
オーディオもとても面白く、音楽は胸を焦がす。
プリアンプ毎に音楽への焦点の当て方がちがっているので面白い!
逆に自分が好きな音楽や自分の好みのサウンド、自分の部屋やシステムによって
選ぶプリアンプは確実にことなってくることになるだろう。
またプリアンプはシステムの脳・神経系なのでここを間違わなければ
自分が聴きたい世界への近道と言える。
オーディオは修行ではなく人生を楽しくさせる、モノゴト以外の何モノでもない。
もっと楽しく!!!!!!