cello Encore PHONO プリアンプの
修理・オーバーホール整備。
過去にメンテ歴があるアンコールプリアンプの修理&オーバーホール整備

cello Encore (PHONO)
過去にメンテ歴がある、片CH音が出なくなったチェロ・アンコール・プリアンプ(MM/MC)
今回修理&オーバーホール整備行った個体は初期ロットのアンコールプリアンプです。
過去に整備がされていたものでしたが、その交換されたコンデンサも液漏れし、リレーなども壊れた状況。
以前の修理では抜けた電源部のコンデンサ(本体、パワーサプライ)はそのままで、
小さなアルミ電解コンデサのみ国産製へ交換されていました。

cello Encore PHONO PREAMP|液漏れした国産コンデンサ
元々SPRAGUE製のコンデンサが選択されていますが、既に消耗している時期を超えているため、
確かな耳のオーナーの中古は大抵交換されています。この個体は日本製に交換済みで、
コンデンサの状況からおそらく通年通電していたと思われます。
cello製品が生まれたニューヨークのさらに上の地域と熱帯雨林にも似た日本では気温・湿度などの
環境がちがうので、内部部品を保護したいなら電源をOFFにする習慣をつけると良いでしょう。
もっと単純に言えば「アレニウスの法則」に則ります。
・・・電解コンデンサの寿命に関わる件(既出)。
電解コンデンサの寿命は「アレニウスの法則10℃2倍則」で計算できるようです。
温度と使用経過時間です。。下記はTDKのサイトから

TDKサイトから掲載
上記は1984年にスヴァンテ・アレニウス(スウェーデン)が発表した、
電解コンデンサの温度による化学反応の速度を予測する式です。
コンデンサ電解液の揮発は温度と関係していて、アレニウスの法則の化学反応速度論はほぼ正しく
電解コンデサは経過時間ともに揮発し、劣化・消耗していく・・・
どんなオーディオ機器に等しく起きる法則と言えるでしょう。
当然シビアな使い手のプロ機はオーディオに限らずメンテスケジュールがあります。
コンシューマのオーディオ分野は摩訶不思議で、オリジナル部品信仰が今でもあったりします。
特にコンデンサに限って言えば…………
オリジナルが良いのは当たり前だけど、それは種類によるcello プリアンプで言えば、
赤と青のコンデンサは交換不要です、容量変化がほとんどないため。

cello Encore Preamp オーバーホール整備|内部基板
その他のコンデンサは通電時間や時間経過、発熱によって全て消耗や膨張、液漏れします。
基板破損の原因はコンデンサが液漏れし、トランジスタなどの発熱源へ辿りつきショートしたりします。
POTやリレーなども劣化します。ボリューム系も接点が酸化被膜により劣化していきますので、
当社でオーバーホール整備した個体は必ず分解整備を行います。
長年の使用でガタが出て、固定抵抗の接点部が偏摩耗するので、最適な組上げが必要になります。
ちなみに、、、偏摩耗が進むと修理不可になります・・・
これはcello Encore PHONO PREAMPに限らず、cello AUDIO PALETTEやcello AUDIO SUITEも同じです。

cello Encore PHONO PREAMP|ボリューム分解整備
さらにcello Encore PHONO PREAMPのウィークポイントしててPHASE切替部や
STEREO/MONO切替え部があります。この部分はハンダ付けで固定されているので、
ガチャガチャ頻繁にいじっているとかなりの確率で切り替え部事態の接点面が剥がれていきます。
そうなると最悪でこれを修理しようとして、分解するともう元に戻せません。

cello Encore PHONO PREAMP|ウィークポイント
cello製品は既に製造から30年以上経ているのでまともな個体がある方が珍しい?!
cello Encore PHONO PREAMPに限らず、製造から30年経ているため、いずれのモデルも
100%の能力を出している個体はごく稀で、、、、
消耗部品が多数あり何もしていない個体が『・・・今でも最高の音質です』というのは稀有でしょう。
いつもクルマの例え話で申し訳ありませんが、GT選手権などに出場しているクルマは
1レース後にはミッションや脚周りをオーバーホール整備します。
一般車両でサーキットを走るとブレーキ系の点検整備や油脂類を交換する人は多いでしょう。
一般車両ベースのCUPカーなどのエンジンOHスケジュールは5,000㎞(ながい方です)です。
・・・公道で速度違反するスピード程度なら負荷は想像以上に軽いので何の問題もありません。

cello R-DAC|出力ボード
cello製品などの出力回路等はほぼディスクリート回路で、
しかも部品などはプロ機に準じているため、7,8年程のスパンでオーバーホール整備を
行っていくといつも新品と同じようなコンディションで楽しめるかと思います。

cello Encore PHONO PREAMP|オーバーホール整備
今回の個体は片CHから音が出ませんでしたがボリューム分解整備や
リレー交換&基板修理などで問題ない状態となりました!
cello Audio system 買取のご案内
下記にチェロ製品の買取価格をお知らせします。
■cello オーディオシステムの買取価格

cello AUDIO PALETTE
●cello AUDIO PALETTE | オーディオパレット買取価格¥1,300,000~
●cello AUDIO PALETTE MIV | オーディオパレット買取価格¥1,550,000~
●cello AUDIO SUITE プリアンプ 買取価格¥1,300,000~(Pモジュール4つ)
当社ご購入品¥1,500,000以上
●cello Encore(PHONO付) プリアンプ 買取価格¥400,000~
●cello Encore 1MΩ (PHONO付)プリアンプ 買取価格¥400,000~
●cello Encore 1MΩ L プリアンプ 買取価格¥350,000~
●cello R-DAC DAコンバーター 買取価格¥450,000~
●cello Performance パワーアンプ 買取価格¥1,200,000~
●cello Performance 2パワーアンプ 買取価格¥1,300,000~
●cello Encore MONO 買取価格¥450,000~
●cello Encore MONO 3 買取価格¥500,000~

cello AUDIO SUITE|チェロ スイートのオーバーホール整備
傷が多い汚いモノは買取しませんが、丁寧に扱われたものは
わかりますので買取価格へ反映します。
ほかのcello製品もなどもかなり高い価格をお付けします♪
cello製品のオーバーホール整備もお任せください。
■MARK LEVINSON・マークレビンソン プリアンプ(買取保証額)
●LNP-2L ¥880,000.~ ¥1,000,000.~ ウッドケース【直近整備品・モジュールなどによって変わります】
●ML-6 ¥620,000.~ ML6Lも同様
●ML-1L ¥270,000.~
●JC-2 ¥270,000.~
※モジュールをお知らせ頂けると幸いです。不動作品や直輸入品もご相談ください。

Mark Levinson LNP2L,Mark Levinson ML1Lのオーバーホール整備
●ML-7L ¥320,000.~
●No.26SL ¥350,000.~
●No.26L(BAL) ¥300,000.~
●No.32L ¥800,000.~
●No.380SL ¥220,000.~
●Mark Levinson リファレンスCDトランスポート
No.31.5L ¥400,000.
No.31L ¥320,000.

Mark Levinson LNP2L&Mark Levinson ML1L
傷が多い汚いモノは買取しませんが、丁寧に扱われたものは
わかりますので買取価格へ反映します。
ほかのMark Levinson製品もなどもかなり高い価格をお付けします♪
マークレヴィンソン製品のオーバーホール整備もお任せください。
Mark Levinsonやcello製品は買取・下取から
オーバーホール整備などを行っていますのでお気軽に
お問い合わせください。
お電話でお問合わせ 03-5809-3401(13:00~19:30)
ご試聴の店休日:日曜・月曜・火曜
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